8月教室だより
夏休みも約半分過ぎ、健康的に日焼けしていく子供達を見て盛夏を感じています。夏休みで心配なのは、子供達がゲーム三昧の生活にならないかということです。大人も子供も、ゲームにのめり込んでしまうのは何故でしょう。よくできましたと誉めてもらい、クリアできたねと喜んでもらい、それが次段階への挑戦意欲になりやめられなくなる。安易な「成功体験」への依存でしょうか。得体の知れない誰かの賞賛や、会ったこともない誰かの承認を強く望むのは、さみしいことのように感じます。頭も心も柔軟な成長期に、リアルな「成功体験」を得て欲しいと思います。以前、教室に立ち寄ってくれた卒業生が「わかるまで何度でも読む、解けるまで何度でも解く、わからないことは調べるというごく当たり前のことができない人が多いのに驚く」と嘆いたことがありました。心の中で拍手を送りました。これこそが成長過程で身につけた「学ぶ力」であり、「生きるための武器」です。他人を傷つけずに自分を助ける、安全で価値ある武器です。子供の成長に気付いたら褒めて下さい。感情的に叱らず、改善すべき課題には具体的な提案をして、それができたらこんなふうに良くなるよということを伝えて下さい。長い夏休み、子供達の成長を後押ししてやりたいと思います。酷暑の夏、皆様ご自愛下さい。
