<2025年4月>

ご入学、ご進級、おめでとうございます。新年度の始まりですね。昨年度の受験生達は、全員が第1志望で受けた公立高校に合格して巣立って行きました。小学校低学年から通ってくれた生徒もいたので淋しくなりますが、嬉しい春になりました。この学年は全員がよく頑張った学年ですが、心配した生徒もいました。小2から通っていたその子は、中2の途中から学校に行かなくなりました。理由を聞いても行くのが面倒くさいとしか言わず、真意はわかりません。でも教室には来て勉強を続け、語句や英単語を辞書引きしながら問題を解きます。小さい頃から学習しているだけのことはありました。中3の夏頃にご家庭で進学について話し合って高校へ進学しないと言い、教室を辞めることになりました。私はその子が他人との交わりが嫌いではなく、学ぶことが嫌いでもないことを知っていたので、合いそうな進学先を提案して高校生活を経験するよう勧めました。そして必ず残りの定期テストを受け、卒業式に出席することを約束して別れました。気になりながらも時が過ぎ、公立高校合否発表の日に本人から電話がありました。提案した学校を調べて行く気になり、合格したという報告でした。定期テストも全て受け、卒業式にも出席したそうです。教室には来ていませんでしたが、その子は春まで私の生徒でした。新高校1年生達が楽しく有意義な高校生活を送り、さらにその先へ進む道を見つけてくれるよう願っています。今年度も関わる全ての子供達が、持つ能力を最大限に発揮できるように学力面・精神面を支えていきたいと思います。寒暖差が激しい季節ですから、皆様ご自愛下さい。