厳しい寒波を越えて桃の節句、啓蟄と暦が進むと、春を感じるようになりますね。3月は公立高入試、卒業式、修了式と行事が続きます。以前は公立高一般入試の前に卒業式でしたが、ここ数年は入試後に卒業式という日程に変わりました。どんな理由から変更されたのか不明ですが、入試後にほっとした気持ちで卒業式を迎えられる方が子供達にとっていいように思います。春は特に子供達の成長の早さを実感します。学年を数える期間は長くても大学までで、学力を数字で評価されるのは人生初期の十数年間だけです。大切なのはその後に楽しく生きられるか困難に前を向いて立ち向かえるかではないかと思います。数字の評価には個性や努力がなかなか反映されません。それを認め伝えてやるのは身近にいる大人の仕事です。子供のうちに自己肯定できる強固な土台を築き、目の前の今やるべき事に全力で取り組む姿勢を身につけて欲しいと思います。ご両親の愛情がこもった褒め言葉には及びませんが、私も褒めるタイミングを見逃さないように気をつけています。もうすぐ、新たな環境に巣立つ中3生達が、笑顔で春を迎えられるよう祈っています。
